今日から大阪などで学校閉鎖が解除されたが,マスク入手困難な状況に対応するということで,小学校でマスク作りを教えている様子がNHKのニュースで報道されていた(大阪 休校措置解除で授業再開,2009.5.25)。
キッチンペーパーと輪ゴムで作るとのことで,ある子どもは「これを作ればマスクを買わなくていいと思いました」などと言っていたが,これは良いことなのだろうか。誤ったマスク信仰をますます広めることにならないか。
そもそも,学校の机の上でキッチンペーパーを折りたたみ,指でべたべた触ったマスクをつけることは,マスク使用の基本的な注意事項に反するのではないか。これでは机や指についているウイルスをまぶしたマスクを口や鼻に押しつけることになる。感染予防どころか,感染拡大を進めていると言ってもいいかもしれない。(もちろん,手や机などを消毒して充分注意した上で手作りしたマスクは一概に悪いとは言えないが,テレビで見た学校でやっていたのは,そうした配慮が欠けているように思えた。少なくとも,そうした注意事項にはニュースでは触れられておらず,危ない手作りマスクの普及に手を貸すことになるかも知れない。学校やNHKはそうしたことを考えていたのだろうか。また,専門家に相談したのだろうか。)
これもマスクが買えない子どもに対する教育的配慮なのかもしれないが,このようなおかしな事がおこるから,欧米ではあまりマスク使用を勧めていないのかもしれない。
5/25追記:手作りマスクの作り方を紹介しているウェブページを見つけた(医師が書いていた)。 様々なマスコミがすでに報道しているらしい。→ペーパータオルでマスク作り,手作りマスクについて
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