山が終わる

 今学期の授業の山が無事終わった。技術者倫理と科学技術史Bで今週扱った内容は今日的な内容を含み、私の個人的な観点が前面に出たもので、それだけに授業がどうなるか不安もあったが、何とか終わった。
 今日のロボット倫理に関するディスカッションは、10名以上と人数が多かったにもかかわらず低調だった。人数が多いだけに論点はたくさん出たが、用意された意見を発表してもらうだけで、その場での即興的議論はほとんどできなかった。もう少し「待つ」努力が必要だったかもしれない。(それにしても、机と椅子が固定されている講義室でディスカッションをするのは難しい。)
 出てきた論点は以下の通り。

  • 犯罪・テロ・戦争の増加・拡大
  • 人の意識・感覚の変容
  • 生きる意味の喪失
  • ロボットによる人間支配
  • サイボーグの外部コントロール(ロボット化)
  • 人間/サイボーグ/ヒューマノイドの境界の曖昧化
  • サイボーグやヒューマノイドの登場による「自己」や「死」の変容(個人の存在の希薄化?)
  • ヒューマノイドの性的利用

【天気】曇り。今日は対米英戦争開戦記念日なのに、マスコミ関係者はみな忘れてしまったのか(終戦記念日とは大違い)宣戦詔書(要プラグインでも読んでみるアジア歴史資料センター「公文書に見る日米交渉」。商工大臣岸信介の署名もあった。