成績評価方法
東京電機大学 工学部・未来科学部 人間科学科目
2014年度前期「科学技術と現代社会」
全体方針
本科目で定めた6つの達成目標を評価の観点とし,下記の成果物ないし指標を用いてそれぞれ評価(S, A, B, C, Dの5段階評価)を行い,それらの中央値を取って総合評価とする。なお,成績評価における6つの達成目標の重みは均等とする。
- 達成目標1〜4については,期末レポートで評価
- 達成目標5については,授業SNSへの書き込み数で評価
- 達成目標6については,各回課題の提出数で評価
総合評価の求め方は以下の通り。例えば次のような評価を得たとする。
- 達成目標1(総合的判断力) B
- 達成目標2(論理的思考力) C
- 達成目標3(情報収集力) B
- 達成目標4(文章表現力) C
- 達成目標5(コミュニケーション力) A
- 達成目標6(自己学習力) S
これらの評価を総合するために,各評価を良い方から順に並べ替える。
S A B B C C
そして,真ん中の3番目と4番目の評価(上記太字部)を見て,それらが同じならその評価を総合評価とする。この例では,3番目と4番目が共にBなので,総合評価もBとなる。もし3番目がBで4番目がCなら,総合評価はB-とする。総合評価と成績表の評点・評価との関係は以下の通りとする。
総合評価 | 評点 | 評価 |
S | 100 | S |
S- | 90 | S |
A | 85 | A |
A- | 80 | A |
B | 75 | B |
B- | 70 | B |
C | 65 | C |
C- | 60 | C |
D | 0〜55 | D |
なお,上記以外に,単位取得のための最低条件として,以下の2つの条件をシラバスに明記して学生に伝える。これらの条件を満たさない場合は,放棄の扱いとする。
- 単位を取得するためには,原則として9回以上の出席が必要(第1回ガイダンスもカウントする)。出欠確認は教室のカードリーダーシステムで行い,学生証のタッチ忘れと読み取りエラーは欠席扱いとする。
- 単位を取得するためには,課題(各回300字以上)を8回以上提出する必要がある。
期末レポートによる評価
本科目で定めた6つの達成目標のうち4つについては,期末レポートを用いて評価する。その際,評価の基準をできるだけ明確にするために「達成目標評価基準」(いわゆるルーブリック)を作成し,受講者にも開示する。受講者は,あらかじめルーブリックを見ることで,具体的な目標を意識しながらレポートを作成することが可能となる。教員も,レポートを評価する際,従来より一貫した評価を行うことが可能となる。
各目標の最高評価(S)を得るための条件は以下のように設定した。A以下の条件については,下記リンクから閲覧可能なルーブリックを参照。
達成目標 | 最高評価(S)を得るための条件 |
1.総合的判断力 科学技術が関わる社会問題について,多面的に考察し,総合的に判断することができる。 | 幅広い視野の下に,問題の背景にも触れつつ,論点を明確化している。自分の意見とは異なる立場を含め,様々な角度から問題を考察し,全体を総合してバランスの取れた結論を導いている。 |
2.論理的思考力 根拠に基づいて,自分の意見を主張したり,他人の意見を批判したりすることができる。 | 説得力のある十分な根拠を示しつつ,自分の意見を明確に主張し,また,他人の意見を批判している。自分の意見に対する反論を想定し,あらかじめ再反論している。 |
3.情報収集力 多様なメディアを活用して必要な情報を集め,自らの考えを深めることができる。 | 図書・雑誌・ウェブなど多様な情報源から十分な情報を集め,その情報を吟味した上で,自らの議論に組み込んでいる。 |
4.文章表現力 理解したこと,考えたことを,学術的作法に則って表現することができる。 | 序論・本論・結論の構成がしっかりしている。結論を導くために議論が論理的に展開され,接続詞も適切に使われている。言葉の選択が適切で,意味が取りやすい。文章に過不足がなく,長さも適切である。出典の明示や適切な引用が行われている。 |
学習活動
想定されるLMSの利用法は以下の通りである。(下記では,例として,金曜クラスの第3回授業を想定して,該当するページへリンクを張った。)
1.授業前(予習)
次回の授業ページにアクセスし,次回講義の概要について確認するとともに,授業スライドを読んで予習しておく。また,次回課題を確認し,講義を聴く際のポイントを押さえる。
2.授業中
講義を聴きながら,講義内容に関するメモ,感想や意見,疑問や質問などを授業SNSに自由に書き込む。また,タイムラインを眺め,あとでもう一度読みたいツイートやコメントしたいツイートをお気に入りに入れる。余裕があれば,コメントも付ける。
教員がオンラインアンケートを設置した時は,指示に従って回答を入力する。
3.授業後(復習,発展)
授業ページにアクセスし,今回の講義スライドを復習する。理解が不十分な部分や講義を聞き漏らした部分があれば,授業ページに掲載された授業ビデオ(講義の際のパソコン画面を音声とともに録画したもの)を視聴する。
過去ログ閲覧ページで,授業中に投稿されたすべてのツイートを再度閲覧する。時間がなければ,授業中にお気に入りにいれたツイートのみを閲覧する。コメントを付けたいツイートがあれば,コメントを投稿する。
今回の課題について文章を執筆し,課題ページから投稿する。
余裕があれば,授業ページで紹介されている今回の講義内容に関する参考文献を探して読む。また,講義に関連して興味を持ったことについて自主的に調べてみる。
前回の課題の締切が過ぎているため,他の受講者の前回課題を読むことが可能である。そこで,前回の課題ページを閲覧し,他の受講者の書いた課題を読む(時間がなければ,今回の授業冒頭に教員から紹介された課題のみを選んで読む)。
授業に関連して考えたことや他の受講者や教員から意見や情報を得たいことなどを授業SNSに投稿する。
4.その他
学期末に,期末レポートを執筆して,提出する(提出方法は毎回の課題と同様に,課題コーナーの該当するページから投稿。ただし,期末レポートは締切が過ぎても閲覧できない)。