http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2006/0401.html
http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0401.html#20060401011
http://imagawa.exblog.jp/m2006-03-01/#1516959
ETV特集
[出演] 構造設計家・今川憲英 (東京電機大学教授)
[2006.4.1(土)] 午後10・00~11・30
(第1部) 「安全な建築・再生への提言」~耐震強度偽装問題から見えてくるもの~(仮)
それは姉歯元一級建築士らだけの問題ではない――この3か月、全国で次々と耐震強度に疑いのある物件が発覚している。この事態は、起こるべくして起こったものだ、と言われている。1960年代以来、安価で広い住宅が至上命題となるなか、安全性へのコストが削られ続けてきた。また規制緩和の流れの中、1998年の建築基準法改正で導入された民間建築確認制度が、検査の形骸化や責任所在の不明瞭化を招いたと言われる。しかし要因の指摘はされているものの、戦後の社会構造が深く反映しているため、一朝一夕での解決は困難と見られている。
この問題に、建築界のふたりの権威が提言する。1800件を超える構造設計を行ってきた今川憲英さんは、経済性優先で硬化した建築業界の構造を是正するために、安全のための監視の目を社会全体で分担する方法を模索している。また都市法の整備に長年携わってきた弁護士・五十嵐敬喜さんは、建築の諸局面での責任の所在を明確にする法のあり方を検討している。
なぜ安全よりも経済性が優先される現状が生まれたのか?その根本的な解決策はあるのか?番組では、建築基準法改正の際の議論のディテールを掘り起こすなど、建築界が抱える構造的問題の原因を分析。それを根底から改革するための専門家の提言を軸に、企業、行政、そして市民は今、何をすべきなのかを考える。
法学者 (都市政策)・弁護士 五十嵐敬喜 (法政大学教授)
【天気】晴れ。花見日和。