この記事を読むのに必要な時間

 あるツイートで知って,美崎さんの連載記事「Lifelog〜毎日保存したログから見えてくる個性 第59回 背表紙と赤字で見る電子化書籍」(2011.1.31, gihyo.jp)を読んだ。美崎さんの実践はいつも刺激的だが,それはさておき,この記事の初めに「この記事を読むのに必要な時間:およそ2分」と書かれていることに気がついた。前にこの連載を読んだときには気づかなかったが,このサイトの記事にはみなこの表示があるようだ。

 この表示を見て,学生に読んでもらう文章の最初にもこのようなものを書いておくのはどうだろうかと考えた。今の学生は,自らが支出する努力と得られる成果を常に比較検討して行動する。そのバランスが少しでも「損」の側に傾くと思われると,とたんにモチベーションを失う。不確定要素(リスク)がある場合は,どちらかというとそれを回避する傾向がある。であるならば,この資料を読むのに投入する時間を明示することで不確定要素を縮減し,その上でできるだけ(むだになるかも知れない)勉強の努力をするというリスクをとって行動してもらいたい。

 ちなみに,この記事を読むのに必要な時間:およそ40秒。読者にとって40秒の価値はあっただろうか?

【天気】晴れ。今日からA日程。