名古屋高等教育研究 第18号

昨日,名古屋大学高等教育研究センターから『名古屋高等教育研究』第18号が届いた。毎年ありがとうございます。

今年の特集は,「高大接続・入学者選抜の改革が問うもの」であり,5本の論考が掲載されている。入試というと,毎年監督を割り振られて行う業務というイメージしかないが,今度の改革もいろいろ問題がありそうだ。

今回の号で最初に読んだのは,山里敬也氏の「ビデオ教材等を利用しない反転学習でも学習効果があるのか?——貧乏人の反転授業の評価と考察」という論考だ。これは同誌の第16号に掲載された論考「貧乏人の反転授業」の続編ということで,それも合わせて読んだ。結論は,反転授業はそれなりに効果がある。しかし,授業外学習をきちんとさせるには教科書・参考書だけでは不十分,というもので,ある意味で常識的な結論だ。問題は,授業外学習をさせる仕組みをどう作るかだが,著者はやはりICT技術が必要と言っている。振り出しにもどった感じだ。

貧乏人の反転授業の手段として,1-Take Videoはかなり良い線行っていると思う。身近にある機材で,比較的簡単に教材ができる(という)。

【天気】晴れ。日中は暖かい日が続いている。朝晩は結構寒いので,体調はいまひとつ。