文科省の補正予算に計上されていた電子黒板が,政権が変って削られたというようなニュースがあったが,その電子黒板を含めて,最近の学校におけるデジタルメディアについて紹介したテレビ番組,『デジタルメディア時代の授業術』(NHK教育,2009.10.18)を見た(録画しておいたもの)。
電子黒板を,単に大きなテレビとしてしか使っていない例もあったが,うまく使えばそれなりに有効な道具になりそうだと思う。問題は,教員が手軽に使える教材の蓄積とノウハウの交流だ。それが進まなければ,せっかくの高価な機械も宝の持ち腐れとなるだろう。今回の補正予算が,研究のための機器購入なのか,それとも普及のためのそれなのかにより,予算の生き方が違ってくると思う。まだ研究段階だろうから,意欲のある学校・教員に機器を提供し,教材とノウハウの蓄積を図るなら有効な予算となるだろう。もし,単にばらまくようなものなら無駄遣いといって良いだろう。(調べてみたところ,全公立小中学校に1台ずつ配備する予定だったとのことで,ばらまきに近いように思う。かつても,十分なソフトがない頃にパソコンが学校にばらまかれたことがあったが,多くが活用されずに埃をかぶっていた。その二の舞になるところだった。)
手軽で,しかも有効だと思ったのは,体育のハードルの授業で,飛び越すフォームをデジカメの連写機能を使って子どもに見せるところ。このようなことは以前も可能ではあったと思うが,大がかりな機材が必要で,普通の小学校ではなかなかできなかったに違いない。いまは,やろうと思えばどこででも可能だ。これは多くの体育・スポーツの指導で生かせるのではないか。
【天気】曇り時々雨。自治会のハロウィーン行事。