昨日6/26付で「新型インフルエンザ対策担当課長会議資料」が発表された。サーベイランスに重点を置いた今後の新型インフルエンザ対策の詳細が分かる。やっと情報が出てきた感じだ。
もし私が発熱した場合,次のような対応をとることになるだろう(ただし,基礎疾患がある人,かかりつけ医がある人はまた別の対応となる)。ポイントは,身近に有症者がいなければ,風邪や季節性インフルエンザと同様の取り扱いになるということである。
家族・職場等に有症者がいない場合:(1-1)発熱相談センターに電話。(1-2)一般医療機関を紹介され,受診。(1-3)自宅療養。(1-4)勤務先に病気休暇届。(1-5)快復後,出勤。
家族・職場等に有症者がいる場合:(2-1)発熱相談センターに電話。(2-2)一般医療機関を紹介され,受診。(2-3)検体を採取され,遺伝子検査(ただし,採取されない場合もある。その場合は,とりあえず(2-4)へ。そして,身近な有症者に新型インフルエンザ感染が確認された場合は,(2-6-a)へ。)<新型陰性の場合>(2-4)自宅療養。(2-5)勤務先に病気休暇届。(2-6)快復後,出勤。<新型陽性の場合>(2-4-a)自宅療養。(2-5-a)勤務先に病気休暇届。(2-6-a)新型インフルエンザ感染報告。(2-7-a)大学での感染拡大防止措置(濃厚接触者の自宅待機要請など)。(2-8-a)快復後一定期間(例えば48時間)後に出勤。
これが正しいかどうか分からないが,ともかく大学は関係者がどう行動すべきかについて具体的なガイドライン(例:京都大学)を示して,周知徹底することが必要だ。特に,周囲に感染者が発生する可能性があるということ,その場合は濃厚接触者に自宅待機要請がなされ,休講となったり補講がなされたりするということをきちんとあらかじめ学生・教員に知らせておくことが大事だ。自分の身近に起こる可能性が高いという意識を皆で共有しておかなければならない。安心して旅行している場合ではない。
- 資料1:患者発生状況、ウイルスの性状、対策の経緯、ワクチン、自治体への依頼事項、「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」の活用、与党PTとりまとめ(pdf)
- 資料2:医療の確保、検疫、学校、保育施設等の臨時休業の要請等に関する運用指針(改定版)について(pdf)
- 資料3:医療体制・サーベイランス等に係る事務連絡等(pdf)
【天気】今日も晴れ。暑い。