科学博物館

 昨日、上野の国立科学博物館に久しぶりに行った。食堂と講義室に行っただけで、展示をゆっくり見る暇はなかったのだが、数十年前に行ったときとはまるで印象が違った。館内が一種の迷路のようになっていて、目的の場所にたどりつくのが大変だという点は改善の余地があるが、全体的に相当頑張っているという気がする。

 ただ、科学史学会との関係を疎かにし始めたことなど、国内ネットワークの要になろうという意識が低いのは残念だ。厳しい環境の中で、余裕がなくなったのだろうが。これまで長年科学博物館で開催されていた科学史学校(一般向け講演会)は、来年度から科学博物館では行えず、しかも広報の協力も得られず、漂流を始めることになる。