アメリカの科学史学会からニューズレターが届いた。一部カラーページがあることに驚く。これまでの地味なものとは少し印象が異なった。ニューズレターに関する会員アンケート結果も出ていた。会員の多くはアカデミックでプロフェッショナルな内容を求めているようだが、他方で普及(アウトリーチ)関係の需要もある。今回の変化は、より幅広い(つまりアカデミックでプロフェッショナルな層を超えた)人々に向けてのもののようである。
イギリス科学史学会のニューズレターViewpointの編集者インタビューも載っていた。イギリスのものは、明らかに普及を目的としたもので全ページカラーのものだ。去年からそうなったのだが、なぜかといと会員数の減少が背景にあるという。
日本の科学史関係学会も同じ問題を抱えている。アメリカやイギリスに比べて制度化が遅れている日本では問題がより深刻だ。私が関係している学会はどこも会員減少による財政難が問題となっている。科学史というリソースもマーケットも限られている領域で、類似学会がいくつもあり関係者はそれらのいくつにも関わり会費を何重にも払っているというのはかなり不合理だ。抜本的な対策が求められている。
【天気】晴れ。猛暑が続いている。今日から一斉休暇。