ノートの取り方

 フレッシュマンセミナーではノートの取り方をかなり丁寧に教える。このようなことを教える必要があるのかというのは多くの人の疑問に思うところだろう。金沢大の話だが、新聞のニュースにまでなっている。

生活の基礎必修科目に(読売、2006.3.18)

(一部引用)
 金沢大は2006年度から、ノートの取り方からゴミ出しの方法、薬物乱用や悪徳商法への注意などの指導を授業として行う「大学・社会生活論」を全新入生の必修科目(1単位)として設ける。いわゆる一般常識を大学で教える形だが、文部科学省によると、入学時のガイダンスではなく授業で行うのは「聞いたことがない」という。
 大学・社会生活論は前期のみ全15回。毎回テーマを変え、学内外の専門家を講師に招いて講義する。
 講座では、分かりやすいノートの取り方や資料のまとめ方、セクハラや飲酒を強要するアルコールハラスメントなどへの対応策、ゴミ分別のルールを指導するほか、キャリア形成のために大学生活で何を行うべきかについてのイメージを形づくる授業などを行う。
 ノートの取り方などは、大学入学までに身につけているのが当たり前と思われるが、同大によると、板書した内容以外をノートに取れない学生や、配布した資料をなくしてしまう学生が増えており、大学で学ぶ基礎づくりをする必要があるという。このほか、大学・社会生活論とは別に、受験勉強で低下した体力を回復させるための各種トレーニングを行う「体力リフレッシュ」の授業も、自由選択科目として新設される。
 金沢市角間町の同大角間キャンパスでこのほど新入生向け履修説明会が開かれた。理学部に入学する金沢市内の男性(18)は「大学生活について基礎から教えてもらえるのはありがたいが、それで多くの時間を取られるのはもったいない」と複雑な表情。富山県から来た新入生の父親(44)は「大学に入ってまで勉強の方法や生活を基礎から教えなきゃいけない世の中になったんですかね」と驚いていた。

 本学のフレッシュマンセミナーは、このような総花的な科目ではない。かなりポイントを絞っているところに特徴があるだろう。

追記:金沢大では、上記科目の他に「初学者ゼミ(英語名:Freshman Seminar)」という導入科目も設けているようだ。これもかなり本学のフレッシュマンセミナーと重なる。確かに2科目となるとかなりの時間だ。

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