放送大学ラジオ 番組ガイドから
http://www.u-air.ac.jp/hp/info/guide/index4.html
■ノーベル賞文書からみた近代日本の科学
担当講師:岡本 拓司(東京大学助教授)
<4月16日(日曜)23時~23時45分>
ノーベル財団は賞の選考過程に関する文書を、受賞から50年を経過したものに限り公開することに決めた。(1974年)ただし、閲覧できる者は科学史の研究者に限られる。
1998年、東京大学の岡本拓司講師はこの文書の閲覧を許された。これは日本人では初めてのことである。第1回の選考関連文書には日本細菌学の創始者・北里柴三郎が最終選考に残っていった経過が生々しく記録されているのをはじめ、野口英世、山極勝三郎、鈴木梅太郎、秦佐八郎、稲田龍吉、本多光太郎など多くの名前が登場している。
岡本助教授は第1回の受賞から50年間に渡る自然科学分野の選考関連文書を閲覧し、検証を加えた論文を発表。ノーベル賞選考関連文書からみた近代日本の科学技術史を講じてもらう。
追記:録音しておいたものを聞いた。長岡半太郎、山極勝三郎、湯川秀樹の3名のケースを取り上げ、当時の日本人科学者のありようを解説していた。興味深かった。岡本氏のもとの論文を読んでみたい。(4/19)
※訂正:先に「放送大学テレビ」と書きましたが、「同ラジオ」の誤りでした。(4/15)